2016年10月7日金曜日

ムズング

「ムズング」というスワヒリ語の本来の意味は、「西洋人」。
でも「西洋人」に限らず、私のような、いわゆる「黒人ではない人」は「ムズング」と呼ばれる。

ピキピキの兄ちゃんたちの「チャイニーズ!!!ちんちょんちーん!」というシャウトは本当に鬱陶しいので、ああゆうのは論外ですが、「ムズング」は中途半端に微妙な気持ちなる。

「ムズング」にどんな意味が込められているのか、考えてみる。日本語でも「外国人」と「ガイジン」では、ニュアンスが違うと思うけど、「ムズング」は「ガイジン」に近いのではないかと思う。正確な意味合いは知らないけど、私個人は、「ムズング」とよばれると「よそ者」とよばれているみたいで、確かによそ者に間違いないけども、少しばかり落ち込む。

いつもと違う時間に歩いていると、いろんな人にジロジロとみられる。あれ、なんで私ジロジロ見られてるんだろう、あ、そうか私ムズングなんだ!と思い出す。というのも私にとっては、まわりにケニア人ばっかりいる状況に慣れつつあるから、非日常にいるという感覚がなくなってくる。それでも、知り合い以外のケニアの人たちにとって、私はあくまで「誰やこのムズング」という存在。私自身がどれだけこの地域に親しみを感じるようになっても、永遠にムズングなんだなと思って、へこんだ。まあそれでも、個人的に知り合って、よくしてくださる方が少しずつですが確実に増えていて、それはそれで嬉しいことです。救われます。

この恩返しを、日本に来る「ムズング」にしたいなと思います。

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