2016年10月3日月曜日

豚はなんでデブなのか

最近は家畜について勉強しています。
こちらで主に飼育されているのは、牛、鶏、豚、ヤギ、ヒツジです。基本的には食用(家庭で消費するか売るか)ですが、食べる以外にもいろいろあります。例えば、畑仕事に役立つ種類の牛がいれば、ミルクが得られる種類の牛やヤギがいる。鶏からは卵が得られるけど、種類によって値段が違う。とにかく、ひとくちに家畜といっても、意外と種類がたくさんあるし、飼育の難易度、飼育に必要なコスト、得られうる利益、栄養価など、それぞれにメリットとデメリットがあって奥深いのです。なので、いろんな人に話を聞いて勉強しています。

そんななか思ったんですが、なんで太った人を悪く言うときに、「豚」が登場するんですかね。豚って他の動物と比べて取り立ててデブというわけでもないと思う。でも豚を観察していて分かりました。やつらは食い意地を張っています。豚はなんでも食べます。たとえば、牛のための干し草がありますが、それを牛のところにあげると、たったったーーー!と豚がやってきて、横から食べあさります。しばらくして今度は鶏のところにメイズとミレットという餌をあげると、またまた、たったったーーー!と豚がやってきます。しかも!豚は、いつまでも食べ続ける。鶏や牛が食べるのをやめても、ひたすら食べ続けます。そのうえ、口を地面から決して離さず、休む間もなく黙々とハイスピードで食べ続けるのです。そんな豚をながめながら、このような食い意地を張っている姿から、太った人の悪口に「豚」が使用されるのだな、と思いました。あと、年を取った豚はビビるくらいデカいですね。あれはデブだな、と思います。

やっぱり豚をみると、千と千尋の神隠しを思い出します。というか、なぜかケニアにいる間、ジブリ映画の様々なシーンが頭をよぎります。「我が名はアシタカ!東の果てよりこの地へ来た。」とかリフレインします、なぞです。ちなみに魔女の宅急便の「落ち込むこともあるけれど、私このまちが好きです」というフレーズは本当に素晴らしいと思います。私は、そんな気持ちでここにいると思います。


脱線しました。
こんなふうに、普段は家畜に目もくれなかったですが、意外と観察すると面白く、謎もたくさんあります。

たとえば鶏は、ひよこ時代には「ピーピーピヨピヨ」と驚くほど高いトーンで鳴いていますが、あれがどうしていつのまにか「ゴゲッゴッゴーーーーー!」「ゴッゴッゲーーーー!!」と野太い声になってしまうのか謎です。あと、なんで歩くときに、あんなに首を前後に動かす必要があるんでしょうか。

ヤギは、ご存知のとおり「メエエエエエエエエエエエ!」と鳴きますが、「エ」の一つ一つに抑揚があります。そのうえ、鳴いている間は、なぜか一点を凝視しています。目が合うと、鳴いてる間中、見つめられることになります。ちょっと怖いです。


こないだ勇気を出して、鶏を絞める一部始終を見学したんですが、やっぱり、つらいものがあります。それでも、料理にしてしまうとチキンは最高においしいです。


最近やっぱり日本食が恋しくなってきました。とんこつラーメン食べたい!!もうウガリには飽きました。今日もウガリ、明日もウガリ、明後日もウガリ。ウガリにうんざりです。

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