2016年10月29日土曜日

日本人は楽しているか?

私の住む西部地域は、土地が豊かといわれるゆえんでもありますが、よく雨が降ります。現在は小雨季にあたるので、ちょこちょこ夕方から夜にかけて雨が降ります。多くの家庭では、雨が降った翌日は水分を含んだ畑を耕す仕事が待っています。

ケニアの生徒たちと話していると、畑仕事は、水汲み、掃除、料理、家畜の世話など数ある家事のなかでも最も人気がなく、「長期休暇は畑仕事あるからつらい」と言わせるほどです。日雇い労働の定番でもありますが、ハードなわりに1日100Ksh(約100円)くらいしか稼げません。


この畑仕事のことで、少し口論になりました。相手のケニア人曰く、「日本での生活は楽だろうけど、ケニアでの生活は大変だ」とのこと。「日本では機械がやってくれるんでしょ?」とのことでした。まあ確かに生活の利便性はあるわけですね、日本には。だけど、「日本人はケニア人より楽に生きている」という意見には賛同しかねたわけです。日本だっていろいろあるよ、と主張したのです。すると、「あんた雨季に来てシャンバ(畑のこと)を耕してみなよ、昼ご飯も食べずに一日中。そうゆうことができるか?」て返されました。「日本ではごはんをどうやって作るんだ?たきぎを集めに行くか?」と追及されました。


確かに私は甘っちょろいと思います。ちょっと筋トレしただけでバテますしね。


こっちの学校で生徒と握手すると、「ミクの手は滑らかだね、畑仕事してないでしょ?」と言い当てられます。畑仕事をちゃんとしてる人の手のひらは、手まめがあって硬い。


でもだからといって日本人を「苦労していない」とくくられるのはすごく違うとも思う。


それでも私には説得力も何もなくて、彼らの生活を前に言葉を返せなかったです。

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