2016年10月20日木曜日

英雄の日

今日は、「英雄の日(Siku ya Mashujaa)」という祝日でした。
ケニアの独立に積極的に貢献した6人の英雄を称える記念の日です。


ケニアを舞台にした映画は、いくつか見たことがありますが、独立の闘士マウマウが登場する良作は、『おじいさんと草原の小学校』だと思います。ケニアでは、2003年に初等教育無償化政策が改めて実施されたことを契機に、就学率がぐぐっと上がるんですが、そのとき、強い意志を持って入学を求めてきた人のうちに84歳のおじいちゃんがいました。彼は「最も高齢の小学生」として2004年のギネス世界記録にも登録されています。といいつつ、確かな生年は不明で、本人の記憶によるものらしいです。ギネスのわりに適当ですね。映画は、この実話に基づいて作成されています。どこまで実話なのかは知らないですが、ケニア独立のために多くの犠牲を伴ってイギリス植民地政府と戦った主人公の過去と、そのイギリスの言語である英語を学ぶために学校に来ている現在が、うまく対比されています。アンチ学校派の私でも、学校教育の良い側面を上手に描いたな、と思わされました。


ところで脱線しますが、アフリカの映画でズシっときたものの暫定ナンバーワンは、『ルワンダの涙』でした。ルワンダといえば『ホテル・ルワンダ』が有名ですね。あれは確かに心に突き刺さる名作だと思いますが、ゆってしまえば偉人の為した偉業を描いているんですよね。それに対し、『ルワンダの涙』で描かれているのは、理想と現実の間で苦しむ凡人の姿です。「人を助ける」って簡単なもんではない。というか無理ですね。自分を犠牲にしてでも他人を助けるなんて行為は、普通はできないです。邦題で損してる節はありますが、原名は“Shooting Dogs”です。なんで「犬を撃つこと」なの?と思いますが、映画を見たら納得します。とか思い返していると、もっかい見たくなりました。帰国したら誰か一緒に見ませんか?


映画は良いですね。映画に限らず、小説とか漫画とか論文とか、推敲に推敲を重ねて成しえた作品に触れるのは好きです。

と、ただの映画回顧録になりましがたが、今日は祝日だったので良しとします。

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